私たちが活動する牟岐町には高校がありません.そのため牟岐の多くの中学生は,卒業とともに町外へ進学や就業します.
この時,子供たちは保育園から中学校卒業までを共に過ごしてきたコミュニティを離れ,新しいコミュニティへと飛び込みます.これは新しい出会い,新しい世界に触れる大切な成長の機会である一方で,子供たちのとりまく環境を一気に変化させます.そして何より町外への通学・就業は,子供たちと町や地域とのかかわりを一気に希薄にします。実際,牟岐町では2010年時点で,町外転出した人の大学卒業時における回帰率は0.41%とのデータもあります[1].
このような現状を鑑み,牟岐町は2015年に策定した地方創生総合戦略において,「ローカルハイスクールによる人材交流・人材育成」を位置づけ、「多様な価値観を持った人々が交流する場を提供し、主体性と協調性を養い、創造的な行動ができるスキルを持った人材を育成」を目指すことにしました。
ローカルハイスクールでは,中学校卒業までを共に過ごした仲間や高校で新たに出会った友人,そこに牟岐町をハブにして生まれたひとつむぎなどの大学生・社会人のネットワークを合わせることで高校生の新たな学びの場を生み出し,そしてそれを高校生と町がゆるやかにつながりを保持する場として活かしてゆくことを目指しています.
これを受けてひとつむぎでは,キャリア教育プログラムとして「教えてひとつむぎ!(旧称 相談カウンター)」で毎月1回程度大学生や社会人ゲストが、高校生を対象に進路選択や勉強の悩みについて相談を受ける場、学びのプラットフォームを設けています。
また、夏・春の長期休暇中に宿泊型セミナー(スプリングキャンプ・サマーキャンプ)を開催しています。2016年8月に実施したサマーキャンプでは、ゲストによるワークショップに加えて課題解決セミナーや目標設定などをコンテンツに取り入れ,高校ではできないような体験を提供しました。2017年3月に実施したスプリングキャンプでは,大学生の講義を通じて大学での学びを体験したり,社会人ゲストによる新しい切り口から学校の勉強をとらえなおすワークショップなどを開催しました.
キャンプ実施後も,「教えてひとつむぎ!」などを通じて,参加高校生の進路選択や職業選択を幅広い視野で主体的に行えるような支援を続けています。
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